Mama & Tiger Cub

少年を育てる。音楽、エシカル、モータースポーツ

Here comes the golden boy

獅子と一対の自画像を 少年の成長する衣服に、 トートバッグに、 彼の白トレーナーに プリントし いつでも獅子面と一緒 ここが折り返し地点 なりや ああそれも、斜めに 折り返しました そういえば 彼の衣装にこの紋章は 必要ないのではないか 私の衣装にもで…

Dicynodont

あの子に、妹がいた気がする その妹が、ヴァイオレンスの歌を歌っているのではないか 後部座席の君が続ける 俺は少なくとも、100パーセントでは無いことに承服しかねただけだよ。 と ただそれだけで責められねばならないの? 「例えば?」 標本にされたり 「…

ダキニ

上野の地下に鉄道、地下道 斜めに、道路 階上に、連絡通路 バレエ団 パンダ 狭い通路の幽玄の狐ダキニ 抱きに 上野駅の二階 でわちゃわちゃ とある とあるスレショルド以上の頭のいい女は 殺られる 殺やれる傾向にある 雑然としたタイ料理屋にて 私ら殺られ…

青龍 白蛇

龍 400のタンクって 蛇よ 蟻の体部みたいなものさ もうすぐ 地に足をつけない鋼鉄が走る それよりも俺たちが自由だが まだ たった一杯のリカーでいいの? まだ あんたとなら 何処でも行ける 時空の隙間の遊走 また罰せられるだろうか あたしは サラスバティ …

彼女

東京駅のホームに滑り込む時に ぎゃーてぃ ぎゃーてぃ ぱーら ぎゃーてぃ ぱーらそう ぎゃーてぃ 貴女のことを 考える 連れて行かねば たましい あまたを あまた あまた のたうち 迷い ぱーらそう 迷える 男の子 慈しまぬ 母がいるものか ぱーら ぱーらそう …

Andaz

gvineフロレゾン ラムのsauté 幸せの仮の構図 この塔は空間のつなぎ合わせだけど いつかユダの弾頭で倒れる たくさんの人が逃げ出し たくさんの救済者が現れる 病を癒す施しをする者が現れる 人々が並んでその手を待つ 瘤 癩 苦痛のための叫び 列を外れたも…

SQ632

ちいさい ことを 考えているんだよ でも なんで SQ632便でないと満足できないとか Mrs.と書き込んで自分でびっくりする ちいさい 羽ばたき 屋根の低い 小ホールで それが なんでいまや旅客機で飛んじゃって 袋入りナッツで満足できなくなっちゃったんだろう …

自転車

ぞう うさぎ きりん どうぶつさんたち 自転車に乗って 坂を降りてくるけど この駅前の歩道は、駐車自転車だらけで よけながら、自転車をひきながら それでないと通れない 左に顔を向けたら、ドーナッツショップで、デュモンドが珈琲を飲んでいる。 駅に行か…

never can get enough

フロアの先生方から ご質問及びご意見はありませんか ああ 飛び石及び白煙にご注意ください なければ 私の方から 先生 ネオベールを短冊状に むせかえりもしない 吸痰する父親 跳ね馬付きの車椅子 この病変によらぬ転帰をとったということですね 鬼キャンで…

sword

高くそびえるナラに 枯れ枝がしなだれかかっている 取り外し忘れのクリスマス・オーナメントみたいだ 私たちはこんな森の下を歩き抜け 孟宗の間を散歩し 谷の低木を眺めやっているうちに 捕食者のGPSに感知されずにいた 近寄って見たら、つぼみのない紫陽花…

チョコエッグ

糖菓子をぺらぺらと坊やが剥く らせん状に剥がれるエッグ 驚くなかれ 坊やの奇声 中には 金色の蚕が居る いつもより歪で いつもより異形 これは期待していた玩具でなかったがと 捨てられたエッグは 金色に光り続ける 中からはこつこつ 音を立てて蠢動する 生…

swim

オ カ ル ト ツ カ レ オ リ ジ ン ゥ - プ ス ラ イ ダー ト リー ト ス トー ry. tell you my story. oooop. ps. ラ ヴ そ う い う も の oooops. ト モ ダ チ 泳ぐ ア イ swim. swim

粉引唐津

草木のわびしさ と、白く すっくと腰の伸びた だけど普段使いのやさしさ 手になじみ 煎茶を引き立て 流れる時間 奏でる宇宙のほうに気を取られます うつわである陶器の不思議さですね 窯のなかで燻されるオルガ 彩子さんならそう言うかもしれない 時と千里の…

息をつなぐ

まだこわれる 彩ちゃん 行ってるよ、最近は、セレクトショップで、Rick Owens 足型がダメみたいで、同じRossiでもGianvitoでないとだめみたい (それくらい履かないと駄目だよね) ああ まだ壊せるよ 銀座行ったよね、バーニーズ、駄目だった、全然。 フォー…

timeless floor

人はどうして 窓に向かって電話をする 眼下の光景は言葉に置き換えられてはいない ビジネス・ステーション・ビルディング ガラスの下に、時間が流れを止める 瀟洒な部屋がある ここに滞在する恋人たちの退屈を思う 列車の天井って。汚い そうだね、誰も見な…

初恋

15のわたしは 船に乗って日本にやってきた ブリジットフォンテーヌを ライブハウスのすみっこで見ていた 以来、毎日のように地下階段を降り行く 知っていたんだよ たぶん おまえがそこに居ることを 幼態ってあるじゃない なぜかしま模様の しまの入った装…

クリアーファイル

クリアファイルに入れておいた いくつかの書類が、 もういらないものだと気づき シュレッドすることなく無造作に捨てた もらいものの褪せた、プラスチックのファイル。 Valextraのブリーフファイルをバッグに入れて、 私は、私を大切にしてないと思った。 新…

Bites~Sunshine & blue stars

Rのサイドシートで 大笑いをした 馬鹿みたいな振動の排気音 子供できなかったら あんたとも寝てたかもしれない AXELまで待てなかった 音圧に頼ったクラブサウンド 良人と二人で店を出る gianvitoのヒールで これで何でもpierceできる 若者達は、仲間意識をつ…

perfect day

息子はパーフェクトデイが気に入っている Louの声 が父親に似ているからか 夕方の帰りには ギヤが彼の足にあたらないか ロータスで国道を走る you just keep me hanging おーん しらけたような寂しいような恋人どうしのつながりの歌 ドラッグがないと続けら…

星から見たら

私たちの家だけ 盛り土がしてある 爪を伸ばした河川のはざまで 大男がため息をついて吹く大風 微生物たちが喰らって浸食していった崖 気が付いたら 塔になった 星から見たら 若虎の遊ぶ 空中庭園 星から見たら 暗号を放つ 巨大絵画の臍 私たちの家に スター…

影絵

一昨年のクリスマスイブに 初老の男性がやってきた VPシャントが入っていたが ひどい肝硬変だった 翌クリスマスの日に 卵は子宮の中におりてきた 目は見えないまま 行方知らず足を這わせる 悪阻に耐えて 私は老人の腹水を抜きつづけた しゃがみこむのも苦…

宙がえり

寝息をたてる夫の体躯に そっと膝を乗せ これが二段目 踏み切って宙返り 一気に羊水の中 蹴りあげてバック宙 赤ん坊は眠っている 丸いベッドの中で夢を見る 彼らが目を閉じたから こんにちは ここに帰ってきた ここで一回転 踊り場でお茶を用意してあるよ ソ…

再生

わたしが初めて蜂に刺されたのは わざと雨戸を閉めた 真っ暗闇の部屋の中のこと 色セロファンに 懐中電灯をあてて 幻燈を映し出す 赤い色 緑色 透明なセロファンの間に 潜む虎斑の生き物 左手の薬指に毒針を残し 一匹のオオアシナガバチが死んだ わたしの左…

ガラス 鼈甲 ガラス

ガラス 鼈甲 ガラス 交互につなげてある わたしの 特別だけど 効き目の浅い 薬を入れる 16面体 燻した銀の縁取り 彼の頭上にに鉄柵 間断ないインスピロンの音 ガラスの屈折 きれいだね 男が扉のところに立っている 異教徒を選り分ける番人だよ 女が扉のとこ…

ナタリー

鉄紺色の湿ったコート 駅で列車を待っている 顔より大きい革鞄と 浮き沈みするソーダの泡より 翻弄されやすい 変わらないのは 駅の雑音だけ ナタリー あんな可愛い娘いない 何故分からなかったのだろう こんな単純なこと 白目勝ちの目 たまたま乗った普通電…

13階

血だまりが見えると 君が指をさす こうやって13階から眺めていると 遠巻きのシネマのよう 刺すような寒さが 出口を封鎖し 息詰まる寒い路上と非常灯 這い蹲る人間たち こうやってふたりで 眺める ここで愛し合い お互いの顔を見てきた 天からは雪が降る 藻…

superprivate

A woman walked in and ask where is The Superprivate. She wants to hold and clash his bones. A man haunts to ask how to get ritches Around my black car, Seize The secret inside the black car. They grieve and sob aim and envy aim my neck wit…

砂袋

明けの暗闇の中で Kが動いた拍子に 小柄なQの関節を割りました この小さな島では予想されたことです 嘆き悲しんだLは 砂袋を抱いて眠りました 砂の重さを離そうとせず 砂の香りを嗅ぎ続けるL 申し訳ない顔をするK こんどは幾箇所も骨の折れたQを 袋に入れま…

緑青色

明るみに目が慣れすぎて あたりが暗く見える かかとの高い靴で 人の息吹をよけ歩く 暗闇に目が慣れすぎて あたりが明るく見える 体温を共有する哺乳類 冷たい眠りに沈んでいく 緑青色に壊れていく夜明け 夜を信用していないのは あたしのほうだ

襤褸

真っ暗闇の中を歩いている女 乳飲み子を抱いてはいるが 私は目が見えない 私が盲目なのをいいことに 小動物らしき爪の小さな手が 私の髪をひっかく 明るい通りでは 大勢のデモ行進 肩をかすめないか 私が盲目なのをいいことに 纏っている襤褸を 誰も注視せず…