鉄紺色の湿ったコート 駅で列車を待っている 顔より大きい革鞄と 浮き沈みするソーダの泡より 翻弄されやすい 変わらないのは 駅の雑音だけ ナタリー あんな可愛い娘いない 何故分からなかったのだろう こんな単純なこと 白目勝ちの目 たまたま乗った普通電…
血だまりが見えると 君が指をさす こうやって13階から眺めていると 遠巻きのシネマのよう 刺すような寒さが 出口を封鎖し 息詰まる寒い路上と非常灯 這い蹲る人間たち こうやってふたりで 眺める ここで愛し合い お互いの顔を見てきた 天からは雪が降る 藻…
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